会長コメント 2008

2008年 年頭所感

2008/01/01

明けましておめでとうございます。


昨年のわが国経済は、総じて堅調でありました。関西においても、情報家電や素材産業を中心として、旺盛な設備投資と好調なアジア向け輸出に支えられ、景況 は力強さを継続しております。 しかしながら、足元では、原油価格の上昇、米国サブプライムローン問題等の懸念材料を抱えておりますし、少子高齢化や巨額の財政赤字等の構造的問題は、依 然として解決しておりません。このような状況の下、今後、いかにして関西独自の成長戦略を構築するのかが問われております。


私は、会長就任後100日という時間を頂戴して、『関西の「再生」から新たな「発展」へ』を取りまとめ、「強い産業の実現」「アジアと の共生」「地域の自立-関西はひとつ」の3つを事業活動の中期指針としました。基本的な事業については、新年度計画に盛り込んでまいりますが、それを支 え、次世代の関西の競争力の源泉となるインフラ整備として、次の3点に注力してまいります。


第一に、大阪駅北地区2期開発のビジョン策定であります。100年先を見据えて、この北梅田に関西のみならず日本の顔にふさわしい、緑豊かで活力と風格のある街を、ぜひとも実現させたいと考えております。
 関西には、けいはんなをはじめ多くの研究施設・大学があり、神戸に世界最速のスーパーコンピュータが設置されることになるなど、事業の芽を育む先端的研 究施設の集積が進んでおります。2011年に整備されるナレッジキャピタルは、これらの結節機能を果たすものであり、研究施設間の連携を促進し、広域的な 知の交流を生み出してまいります。


 第二に、陸海空を総合化した国際競争力を持つ物流インフラの整備であります。昨年、関西国際空港の24時間空港化、大阪湾4港の一開 港化が実現し、国際物流面で大きな武器を手に入れました。さらなる戦力化のためには、関空の着陸料の引き下げ、大阪湾における物流拠点の整備、淀川左岸線 の延伸、新名神の全線早期整備が急務であり、これらを国などに対して粘り強く働きかけてまいります。
 また、近年、ロシア・中国などとの貿易量が急増している日本海側の港湾と大阪ベイエリアを、広域的につなぐことにより、将来、シベリア鉄道を経由したヨーロッパへの重要な物流ルートへ発展させてまいります。


 第三は、アジアの活力の取り込みについてであります。社会の活力の低下が懸念されている日本において、成長の持続のためには、中国、ベトナムをはじめとする伸長著しいアジアの活力を取り込んでいく仕組みが必要であります。 関西経済界は、中国と国交正常化前から交流するなどアジア各国と連携を深めてきましたが、さらにアジアの人々を惹きつけ新たな活力を生み出していく、例えば、アジアに特化した研究機関の立ち上げなど、言わばアジアの磁場となるような仕掛けを構築していきたいと思います。


 今年は、G8サミット首脳会議が北海道洞爺湖町にて開催されます。それに先立ち、5月に神戸で環境、6月に大阪で財務、京都で外務の各閣僚会議が行われ ます。地球環境問題は、このサミットの大きなテーマであります。ぜひ、このチャンスを生かし、関西および日本の環境技術力をアピールし、世界に貢献してい きたいと考えております。


 本年は子年、十二支の始まりの年であります。関西の新たな発展の第一歩となるよう、会員の皆様のご意見を頂戴しながら、各経済団体、自治体等とも連携をより密にし、関西の活性化・関西の発信に尽くしてまいります。皆様の一層のご支援をお願い申し上げます。



以上



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