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会長コメント

2016年度政府予算案に関するコメント

2015/12/24
公益社団法人関西経済連合会
会長  森  詳 介


 本日、2016年度予算案が閣議決定された。

 観光産業関連の予算が今年度当初予算から倍増されるなど成長分野への目配りがされており、今年度の補正予算と合わせて経済成長をさらに後押しするものと心強く感じている。
 関空の入国手続きの混雑緩和に関する予算を盛り込んでいただいたことも、関西の国際競争力強化につながるものとありがたく思っている。

 一方、財政規律の点では、社会保障費の伸びを「経済・財政再生計画」で示した範囲内としたことや、新規国債の発行額を4年連続のマイナスとしたことを評価している。

 今回の予算案では、過去最高となる歳出を、主に、アベノミクスの成果により近年にない高水準となった税収で手当てする構図となっているが、社会保障費の将来の伸びを考えれば、さらなる安定財源の確保が必要なのは明白である。

 政府には引き続き、経済成長と両立させながら、2020年度の基礎的財政収支の黒字化に向け、果断に取り組んでいただきたい。

以  上