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IoT・AI等活用事例集 目次はこちらから

事例集作成の目的

我が国経済は回復基調にあり、消費拡大や投資増加が更なる企業収益の拡大に結びつく「経済の好循環」が生まれ始めている。ここ関西においても、生産、輸出が堅調であることにくわえ、インバウンド観光客の増加により、特に 観光関連産業は活況を呈しており、緩やかな回復傾向が続いている。

一方で、我が国の人口は、既に減少局面に入っており、労働力不足が深刻化し、我が国の基幹産業であるものづくり産業、特に中小ものづくり企業において、大きな課題となっている。

そうした状況の中、諸外国や国内大企業を始めとして、IoTやビッグデータ、AIなどを活用した、第4次産業革命とも呼ばれるデジタル化の進展により、産業のあり方やビジネスモデルが大きく変革し始めている。中小企業においても、労働力不足の深刻化等を背景に、生産性向上や新たな商品・サービス等の付加価値を創出すべく、その手段として、IoT等の導入・活用が進められようとしているところである。

そこで、関西経済連合会では、IoT等の先端技術を活用して、生産性向上、付加価値向上等に取り組む企業を取り上げ、その取組みを事例集としてまとめた。これからIoT等の導入・活用を検討する企業において、本事例集が、“一歩踏み出す”きっかけとなれば幸いである。

現状では、ICTによる生産現場等における紙や口頭情報のデータ化、設備稼働状況の可視化等、IoT等によるデータ取得などが主であるが、今後、取得データの活用による一層の生産性向上や、新たな商品・サービス等の付加価値創出に向けた取組みが期待される。

なお、これからIoT等の導入・活用を検討する企業が、どのように取り組めばよいか、そのプロセスを記載した。是非、参考にしていただき、生産性向上に向けた取組みを推進いただきたい。

もの・ことづくりの課題とIoT・AI等先端技術の必要性

  • 近年の「もの・ことづくり」の課題は「付加価値創出・最大化」、「現場力の強化」の2つに集約される。
  • また、現場力強化には「人手不足克服」が不可欠である。
  • 「付加価値創出・最大化」の弱み克服及び人手不足を克服しての「現場力維持向上」をするための手段としてIoT等先端技術の活用が
    求められている。

IoT・AI等先端技術活用で解決できる
「もの・ことづくり」の課題類型

  • もの・ことづくりのプロセスで2つの課題を位置づけると、下記につながると整理できる。
      -受発注~生産までのプロセスでの課題解決が現場力の強化
      -流通・販売、保守アフターサービス、新サービス創出のプロセスでの課題解決が付加価値の創出・最大化
  • また、現場力強化は「プロセス個別」と「全体最適」の2つに類型される。
  • 新サービス創出プロセスは、今までのものづくりプロセスとは異なる思考(=デザインシンキング)によるサービス創出が求められる。

※参考文献  経済産業省「ものづくり白書2017」、 「中小ものづくり企業IoT等活用事例集」