2025年12月3日、川崎重工業、関西電力、積水ハウス、東京海上火災日動、西日本旅客鉄道(社名50音順)の5社が合同で、「女性リーダーシップ研修」を開催した。本研修は第2回の開催となる。当日の様子を取材し、交流会事務局の皆さんに取り組みのきっかけや今後の展望を聞いた。
概要
- 日時:2025年12月3日(水)13:00~17:30
- 会場:関経連29階会議室
- 講師:アチーブメントHRソリューションズ トレーナー 張 宜晃 氏
――研修を企画したきっかけを教えてください。
各社それぞれにD&I推進における課題は異なります。例えば、女性社員の比率は徐々に高まってきているものの、女性管理職の割合はいまだ低いなどです。こうした状況をふまえ、「異業種で活躍する女性との交流を通じて、自分らしいリーダー像やキャリアを描くきっかけにしてもらう」ことを目的に本研修を実施しました。
――研修冒頭では、西日本旅客鉄道人財戦略部 中山あゆみ ダイバーシティ推進室長にご挨拶をいただきました。

「この研修は皆さまへのプレゼントです。日頃は自分のことだけを考える時間がなかなかないと思いますが、今日は自分自身をまんなかに置いて、自身のキャリアを考える時間としてください。企業の枠を越え、同じ立場の仲間たちとのつながりが生み出されますように」と心強い激励の言葉をいただきました。
――当日の研修内容をご紹介いただけますか。
研修では、アチーブメントHRソリューションズから張 宜晃(チャン ウィファン)講師をお迎えし、自分らしいリーダー像を描くための講義・グループワークを行いました。
はじめに、自分らしいキャリアを歩むためのポイント、リーダーが意識する組織と個人の関係についての講義を受講し、続くグループワークでは、リーダーシップのスタイル、自身の価値観の診断が大盛り上がり。お互いの診断結果を見せ合い、意外な結果に驚きの声があがりました。最後には、自身の強みの理解として、「仕事の中で最もやりがいを感じた体験」の共有ならびに同じグループのメンバーで心の花束=メッセージカードを贈りあい、他者から見た自分の強みを学びました。研修後には、箇所長との学びの共有や当日の振り返りを目的としたオンラインミーティングの実施など、各社の状況に応じて事後課題を設けました。「自分の知らない自分の強みを知り・言語化する」ことで、自分らしいリーダーシップに一歩近づくことができたのではないでしょうか。

――参加者(受講者)の皆さんからはどのような感想が聞かれましたか。
参加者へのアンケート結果を紹介します。
<今回の交流会から得られたもの>
- 多様なキャリアや価値観を知ることができた 67名
- 他企業の女性社員とのネットワークが広がった 48名
- 仕事・キャリアに対するモチベーションがあがった 33名
- 将来のなりたい姿に向け、明日からの行動が明確になった 13名
- キャリアアップに向けたチャレンジをしようと思えた 8名
<参加者からのコメント>
- ロールモデル=完璧な人、という概念に囚われていたのだな、ということを改めて実感しました。パッチワーク型ロールモデルという言葉で、悩みが一つ解消された気がします。社外の方との交流会は、肩肘張らずに自分の考えを言語化して話し、整理することができる時間になっており、大変助かっております。研修の日に感じた気持ちを忘れないよう、都度振り返っていきたいと思います。
- 全く業種も経験も違う皆さんが、それでも全員が共通して自分の仕事や会社に誇りや信念、愛情を持って働いていることがディスカッションでみえてきて、すごく良い時間を過ごせました。
- 利害関係のない方とワーク等をすることで自分をさらけ出すことができ、自分の強みや気質を再認識できました。また同じ女性で他業種の、さまざまなライフステージの方々と話すことで考え方の幅が広がりました。
<記念撮影>

――事務局の皆さんの感想を教えてください。
「関西圏で働く女性リーダー」であること以外、異なる業種から集まった参加者の皆さん。異なる視点を吸収した参加者一人ひとりが発信地となり、多様な視点を活かした組織づくりにつながればと思いました。
今回印象的だったのは、参加者同士があっという間に関係性を深められていたことです。限られた時間の中で主体的にコミュニケーションをとっておられる姿に、ご職場での活躍ぶりを垣間見ることができました。女性社員のひとりとして、あらためて諸先輩方のパワフルさに感服しました。
本交流会の目的の一つであるネットワーキングは会合を積み重ねていくことが重要だと思っています。第1回の参加者アンケートでも「こういう機会を継続してほしい」といった声をいただき、そうした期待にもお応えする形で、今回第2回の開催に至りました。より多様な視点を取り入れた交流会にするとともに、参加者がより多くの学びを得られるよう工夫していきたいと思います。
前回4月に開催した研修はこちら
https://www.kankeiren.or.jp/diversity-inclusion/di-news/202505_03/