
3月5日(木)、女性のエンパワーメント交流会を開催、会員企業から女性の役員や部長など43名が参加した。大林組取締役会長兼取締役会議長の大林剛郎氏による講演の後、門脇あつ子 D&I専門委員会副委員長のファシリテートのもと、質疑応答・意見交換を行った。
大林氏は、日本には世界に通用するユニークなビジネスモデルが少ないと指摘。「なぜこのような作品が生まれたのか」を考える現代美術を例に、「経営にもアート思考を積極的に取り入れることで、ユニークなサービスや製品を生み出せる」と述べ、参加者が世界で群を抜く経営者として活躍することへの期待を示した。
意見交換では、大林氏の「創造性や独創性を発揮するためには、オフィスの中でFace to Faceのコミュニケーションをいかに生み出していくかが重要」との言葉に、多くの参加者が共感を示した。

【講演要旨】
- 誰も考えつかないような画期的な新製品を生み出す力が失われつつあり、人と異なる発想が排除されがちな傾向がある。
自由な発想や、付加価値の高いアイデアが重要である。 - 現代美術の世界では、人とまったく同じ作品は評価されない。
人と違うことを褒める風土がなければ、新しいアイデアは生まれない。 - 日本は海外と比べて実績主義の傾向が強く、リスクを取って新しい取引先を開拓する力が課題。
【質疑応答・意見交換】
- 社内でユニークな発想を育てるには、どのようにしたら良いか。
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私自身は、若い人たちにまず社会人としての基本を身につけたうえで、将来的にはユニークな仕事ができるようになってほしいと伝えている。何事もバランスが重要である。最も良いのは、ユニークな発想をした人を褒めることである。
自分ならこうした方がよいという意見を言えるようになるためにも、さまざまなものや世界を見ることで視野を広げてほしい。新しいものを見てから古いものを見ると新たな発見があり、古いものを見てから新しいものを見ると、また違った発見がある。両方を見ることが大切であり、そのような視点をうまく導くことで、成長につながると考える。 - 創造性や独創性を発揮させるためには、どんなオフィス空間がベストか。
- コミュニケーションが非常に大事だと考える。ネット社会が進むにつれて、ますます隣の人との会話が少なくなり、コミュニケーションの仕方も偏る。これからは、いかにFace to Faceのコミュニケーションを生み出していくかが重要である。