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高速道路ネットワーク

関西の道路網整備

産業競争力の強化のためには、空港・港湾と幹線道路が一体となった陸海空の総合的な物流ネットワークの形成による物流効率化が不可欠です。

特に、アジアや世界への窓口となる関西国際空港やスーパー中枢港湾(阪神港)などの国際物流拠点や、日本有数の製造拠点や消費力を誇る後背地を有する関西では、これらを結ぶ高速道路ネットワークの役割に大きな期待が寄せられており、ミッシングリンク(ネットワークの途切れ)の早期解消が重要な課題となっています。
当会は、関係自治体とも連携し、高速道路ネットワークの整備促進に取り組んでいます。

早期に整備すべき道路

当会が特に取り組んでいる高速道路ミッシングリンクは、以下の都市高速道路4路線と高規格幹線道路1路線の計5路線120kmです。

(1)都市高速道路
淀川左岸線延伸部、大阪湾岸道路西伸部、名神湾岸連絡線、播磨臨海地域道路

①淀川左岸線延伸部 (門真JCT~豊崎JCT、10km)

大阪中心部の主要道路は交通量が多く渋滞が慢性化しています。その緩和のためには 都心部を通過するだけの車の流れ(通過交通)を排除する必要があります。
対策として、大阪都市再生環状道路*1の建設が進められていますが、構成路線の中で唯一事業化されていないのが淀川左岸線延伸部です。

[*1近畿自動車道~阪神高速道路松原線~大和川線~湾岸線~淀川左岸線及び延伸部 で形成する大阪市中心部を環状に取り巻く自動道。]

淀川左岸線およびその延伸部は、近畿自動車道の門真JCTで接続する第二京阪道路を介して、大阪湾ベイエリアの関西国際空港やスーパー中枢港湾(阪神港)などの国際物流拠点と、国内物流の大動脈である名神・東名高速道路とを直結する役割も担います。
2010 年3月20日に第二京阪道路が全線開通したことから、今後は京都方面から門真JCTまでの物流が大幅に改善されると期待されていますが、現状のままでは、門真JCTから大阪湾ベイエリアの間は、引き続き渋滞の激しい阪神高速東大阪線に依存することとなるため、淀川左岸線延伸部の早急な計画具体化と事業着手が求められています。

②大阪湾岸道路西伸部 (名谷JCT~北六甲アイランドIC 21km)

神戸地区の湾岸部においては、六甲アイランドを挟んだ東方面と西方面で、幹線道路の処理能力に大きな差があります。東方面では 10 車線、西方面では4 車線と不均衡な状態であり、西方面では慢性的な渋滞が問題となっています。
大阪湾岸道路西伸部は、西方面の交通容量を拡大するものであり、既存幹線道路の渋滞を緩和するとともに、神戸空港とスーパー中枢港湾(阪神港)、及び関西国際空港間の連携強化、大阪湾ベイエリア全体の活性化、効率化のために不可欠な計画路線です。

③名神湾岸道路線  (西宮IC~大阪湾岸道路 4km)

名神湾岸連絡線は、物流の大動脈である名神高速道路と湾岸道路をダイレクトにつなぐ構想路線です。
関空・伊丹・神戸の関西3空港間の定時移動を実現するとともに、空港と阪神港湾の連携強化や一般道の交通が振り替わることによる環境改善効果も期待されています。

④播磨臨海地域道路 (神戸市~太子町 50km)

播磨臨海地域道路は、関西でも有数の工業地帯である播磨臨海地域と神戸市域を結ぶ構想路線です。同工業地帯での交通渋滞を解消するとともに、大阪湾ベイエリアとのアクセスを大幅に改善させることで関西の成長力強化への貢献が期待されています。
都市高速道路は、現在の整備スキームでは、建設費の多くを地元自治体が負担する仕組みとなっています。そのため、地方財政のひっ迫が厳しい今日においては、関西の将来発展にとって重要な道路であっても事業化が困難な状況となっていますので、新たな整備スキームの検討が急務です。

(2)高規格幹線道路
新名神高速道路(大津~城陽25km、八幡~高槻10km)

名神高速道路は、日本の東西物流の基幹道路としての役割を期待されていますが、加えて関西圏内の京滋地域と阪神地域を結ぶ都市間連絡機能も負担しており、そのため、全国トップクラスの交通量を抱えながら、渋滞問題やリダンダンシー(代替性)の不安に悩まされています。対策として、新名神高速道路*1によるダブルネットワーク化が進められていますが、大津~城陽及び八幡~高槻の2区間については当面着工しない区間*2となっています。

特に、我が国で最初に建設された名神高速道路が老朽化問題を抱え、また未着工区間周辺の京都・滋賀一帯が有数の活断層密集地帯であり地震等の災害リスクを抱えていることから、リダンダンシーの不安は極めて深刻、且つ全国レベルの問題と捕える必要があります。新名神高速道路(未着工区間)の早期着工は急務です。

新名神高速道路(未着工区間)は、全国の高速自動車国道の料金収入計画と45年間の債務償還計画の中で建設費が確保されています。それだけに、早期着工に向けては、整備の必要性について国の理解を求める活動こそが大変に重要となります。(今後、高速道路が無料化された場合には、新たに財源問題も発生することとなり、早期整備に対する国の理解を求める活動が一層重要となります。)

*1新名神
名古屋市と神戸市を結ぶ総延長約174kmの高速道路。東は第二東名と結ばれることにより首都圏まで、西は中国縦貫自動車道、および山陽自動車道と結ばれることにより、西日本全体をつなぐ日本の国土幹線軸となる。
関西圏内では、2008年2月、新名神の一部区間である亀山JCT~草津田上ICが、大阪と名古屋間が走行距離で34km、時間で約20分の短縮が図られ、東西の交通の利便性が向上するとともに、日本の産業拠点である関西圏と中部圏の連携が強化された。
また、2009年12月に神戸~高槻間も着工済み。 同区間が2018年に完成すると、高槻以西については、国土幹線軸の専用ルートが確保される。

*2新名神の未着工区間(大津~城陽間25km、八幡~高槻間10km)
2003年末の道路関係4公団民営化の政府・与党申し合わせにより、抜本的見直し区間(当面着工しない区間)に指定され、同等の機能をもつ複数の道路が完成したために、構造・規格の大幅な見直しを行い、抜本的なコスト縮減を図るとともに整備手順についても検討するとされた。これを受けて、この2区間の構造・規格の大幅な見直し等により、「35%を超えるコスト縮減(3,800億円)」が図られたが、2006年2月に開かれた第2回国土開発幹線自動車道建設会議(国幹会議)において、「主要な周辺ネットワークの供用後における交通状況等を見て、改めて着工について判断する。」とされた。
本年3月20日の第二京阪道路の全線開通をもって、いよいよ周辺ネットワークが完成供用したことから、今後は、交通状況の検証を踏まえつつ、着工是非が再検討される。

(3)当会の取り組み

当会では、これらのミッシングリンクの早期解消、事業中の道路整備の促進に向けた取り組みを強力に行うため、関西の自治体と経済界が一丸となって「京阪神高速道路整備促進協議会」(会長:下妻関経連会長)を結成し、2009年3月27日に設立総会を開催しました。

当会は、関西の長年の懸案であるミッシングリンクの解消に向けて、協議会メンバーとの連携も活用しながら、道路ネットワーク整備の必要性を訴えるアピール活動や国への要望活動などを行っています。


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