経済人
2023年9月



三方よしにもとづく「民の力」を効果的に発揮するには
1970年代以降、米国において主流であった 「株主第一主義」 的な考えにもとづく企業経営。しかし近年、その行き過ぎが問題視され、「マルチステークホルダー資本主義」 が注目を集めている。このように資本主義の考え方が世界的な潮目を迎える一方、わが国、とりわけ関西発祥の企業では、マルチステークホルダー資本主義にも通じる、「三方よし」 に代表される社会を強く意識した経営が脈々と受け継がれてきている。当会では、この「三方よしにもとづく『民の力』を効果的に発揮する仕組みづくり」を取り組みの方向性の一つに掲げ、マルチステークホルダー経営を後押しする仕組みづくりについて検討を進めてきた。今号ではその内容について紹介する。


関西高度外国人材活躍地域コンソーシアム、始動
関西での高度外国人材の活躍をめざし、「関西高度外国人材活躍地域コンソーシアム(以下、関西コンソーシアム)」 が2023年2月に設立された。設立以降、事業者の公募や事業内容の具体化を進めてきたが、いよいよこの秋から、関西企業への留学生の就職支援に向けた取り組みが本格化する。今号では、日本における外国人留学生の状況とあわせ、関西コンソーシアムについて紹介する。