日本銀行金融政策決定会合に関するコメント

　本日、日銀の金融政策決定会合において、これまでの金融緩和策が見直されることが決定された。
　今回の見直しは、わが国経済がデフレ脱却への歩みを着実に進めていることを示すものであり、適切なタイミングでなされたものと評価したい。金融政策の変更により、為替相場や金利に急激な変動が生じるのは望ましくないため、日銀・政府には今後ともこうした観点への目配りをお願いしたい。
　先日の春季労使交渉の集中回答日においては、昨年を上回る高水準の回答が相次いだ。日銀がかねてより強調している、２％の物価安定目標が見通せる状況であると理解している。今後、賃上げの動きが多くの企業に波及し、「賃金と物価の好循環」が定着していくことが重要である。
　経済界としては、賃金の引き上げに加え、中長期観点に立ったイノベーション、成長力の強化等を通じ、力強い経済成長に貢献してまいりたい。