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会長コメント

「骨太の方針」・「未来投資戦略2018」の閣議決定に関するコメント

2018/06/15
公益社団法人関西経済連合会
会長  松 本 正 義


 本日、「骨太の方針」および「未来投資戦略2018」が閣議決定された。

 中長期の経済財政運営については、PB黒字化の達成時期を2025年度とし、この目標を実現するための歳出改革の取り組みが多岐にわたって盛り込まれた点を評価したい。加えて、2019年10月の消費税率10%への引き上げが明記されるとともに、需要変動の平準化策が講じられる点については、経済にも目配りした内容となっており、経済界としても歓迎している。政府には、目標である2025年度のPB黒字化が確実に実現できるよう、今回盛り込まれた対策の着実な実行と更に踏み込んだ取り組みの検討を望みたい。

 更なる経済成長に向けては、AI・IoTなど技術革新を取り込み、大胆な規制・制度改革の下でスピード感を持って施策を実行する方針が示された。経済の好循環の拡大に資するものと評価している。また、リニア中央新幹線や北陸新幹線など広域高速交通ネットワークの早期整備・活用に関する新大阪駅の結節機能強化やワールドマスターズゲームズ2021関西の開催に関する国の協力が盛り込まれたことは、関西経済の発展にも大きな効果をもたらすと期待している。
 関経連としても、規制のサンドボックス制度を活用したけいはんな学研都市における新交通システム構築支援や健康・医療のデータプラットフォームづくり、観光・スポーツ振興、交通物流インフラの整備・活用の推進などを通じて、関西および日本経済に貢献してまいりたい。
 また、昨年に続き「2025年国際博覧会」を国の成長戦略の中に位置づけ、誘致実現に向けて国・自治体・経済界が一丸となって取り組む方向性が示されたことは地元経済界として心強く思う。
 加えて、日本型IRの整備促進が盛り込まれたことを歓迎したい。今国会で審議されているIR実施法案の早期成立と速やかな区域認定をお願いしたい。

以  上