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会長コメント

関西における緊急事態宣言の解除に関するコメント

2020/05/21
公益社団法人関西経済連合会
会長  松 本 正 義



 本日、大阪府・京都府・兵庫県で緊急事態宣言が解除され、関西全域が対象地域外となった。これは日夜、新型コロナウイルスと闘っておられる医療従事者の方々、緊急事態の中においても私たちの生活・経済活動の維持にご尽力いただいている事業者・従業員の努力はもちろん、各地域における感染防止に向けた取り組み、そして一人ひとりの我慢と努力の成果であり、感染拡大防止に努められた全ての方に敬意を表したい。

 今回の感染拡大を機に様々な課題が明らかとなった。感染がいったん収まりつつあるこの時期を、今後への備え、様々な制度の改善などに有効に使う必要がある。政府・自治体におかれては、医療体制・検査体制のさらなる強化並びにワクチン・治療薬の開発に全力で取り組んでいただくことを切に希望する。また、困難な状況にある事業者や個人に対する支援を迅速に届けるための制度のさらなる充実をお願いしたい。

 首都圏など一部地域は緊急事態宣言が継続されており、現段階では依然として予断を許さない状況にある。また再度の感染拡大も懸念されている。これからは、経済活動の再開と感染予防とを両立させるという新しいフェーズに移る。
 経済界としては、感染拡大の防止に向けた対応を継続することはもちろんのこと、早期の経済の回復を期するため、雇用の維持、そして、コロナ禍での経験を踏まえた働き方改革の推進や生産性向上などに全力を挙げる必要がある。

以  上