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会長コメント

2023年度政府予算案の閣議決定に関するコメント

2022/12/23
公益社団法人関西経済連合会
会長  松 本 正 義



   

 本日、2023年度予算案が閣議決定された。先般成立した補正予算と一体で、わが国経済を力強く推進していくために必要な措置が講じられたものであり、経済界としても心強く感じている。他方、昨年に続き過去最大の予算となったことから、政府には、より一層のワイズスペンディングの徹底をお願いしたい。

 個別項目では、2025年大阪・関西万博の開催に向けたソフト事業の推進や参加国・地域の招聘に必要なイベントの開催、途上国への支援等に対する予算が措置された。地元関西としてもしっかりと準備を進めていく。

 関西の交通・物流インフラに関しては、高速道路のミッシングリンク解消や空港・港湾の機能強化などに関する予算が手当されたことを歓迎する。また、北陸新幹線の敦賀・新大阪間については、来年度当初の着工は見送られたが、施工上の課題に関する調査を前倒しで行う予算が盛り込まれたことは一歩前進として前向きに受け止めたい。

 また、原子力産業の人材・技術基盤の整備、水素サプライチェーンの構築といったカーボンニュートラルの実現に向けた対策、スタートアップ、DXといった成長分野への大胆な投資が盛り込まれたほか、現下の国際情勢に対応するための経済安全保障の実現に向けた対策が打ち出されたことを評価したい。

 政府には引き続き、我々経済界の声に耳を傾けていただき、中長期的な成長戦略および新しい資本主義の実現に向けて、企業の投資拡大や構造的な賃上げを後押しいただきたい。

以  上