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会長コメント

2024年度政府予算案の閣議決定に関するコメント

2023/12/22
公益社団法人関西経済連合会
会長  松 本 正 義



   

 本日、2024年度予算案が閣議決定された。先般成立した補正予算と一体で、わが国経済を力強く推進し新たな経済ステージへ移行するために必要な措置が講じられたものであり、経済界としても心強く感じている。他方、歳出構造を平時に戻していくとしていたものの昨年に続き110兆円を超える規模となっており、より一層のワイズスペンディングの徹底をお願いしたい。

 個別項目では、2025年大阪・関西万博の開催に向けたインフラの整備や、万博を契機とした全国への誘客促進等、万博成功とその後の日本経済発展につながる予算が措置されたことを評価したい。地元関西としてもしっかりと準備を進めていく。交通・物流インフラに関しては、北陸新幹線の整備・全線開業に向け、施工上の課題に関する必要な調査を先行的・集中的に行う予算が増額されたことを前向きに受け止めたい。また、GXの推進とエネルギー安定供給の確保、デジタル社会の実現、イノベーションの推進に関する予算が措置されたことを力強く感じている。

 政府には引き続き、新しい資本主義の実現、賃金と物価の好循環に向けて、中長期的な視点でしっかりと取り組んでいただきたい。経済界としても、生産性向上や設備投資、イノベーション創出、そして幅広いステークホルダーへの成果の適正な分配などを通じて、経済・社会の発展に貢献していく。

以  上