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会長コメント

「骨太の方針」・「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2025年改訂版」・「地方創生2.0基本構想」の閣議決定に関するコメント

2025/06/13
公益社団法人関西経済連合会
会長  松 本 正 義



   

 本日、「骨太の方針」、「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2025年改訂版」、および「地方創生2.0基本構想」が閣議決定された。

 米国の関税政策など内外情勢の不確実性を考慮しつつ、賃上げを起点とした成長型経済の実現に向けて、価格転嫁促進や労働市場改革といった賃上げにつながる環境整備、GX・DXを中心とする投資立国の推進やさらなるスタートアップの創出など、国民の所得と経済全体の生産性向上に主眼を置いた具体的な道筋が示されたものと評価している。

 また、「地方創生2.0基本構想」のもと、都道府県域を越える連携により地方創生に取り組む「広域リージョン連携」の推進が盛り込まれたが、地方分権の理念をベースとした広域的な取り組みの浸透に向け、具体的な支援・誘導策が打ち出されることを期待したい。
 加えて、こうした広域でのヒト・モノの交流を支える交通ネットワークの整備について、リニア中央新幹線の他、北陸新幹線の新大阪までの早期全線開業に向けた環境整備の推進を期待している。

 経済財政運営については、PBの早期黒字化や、債務残高対GDPをコロナ禍前の水準に向けて引き下げる目標が明記されるとともに、国債の安定発行に言及 するなど、わが国経済財政に対する信認を得る重要性が強調されている点を評価したい。政府には、成長型経済の実現に必要とされる政策を着実に実行しつつ、引き続き中長期的な視点に立った歳出・歳入改革を強力に推進いただきたい。

以  上