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2024年度

2024.07.09

評議員会を開催

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 6月24日(月)、評議員会を開催、太田記念美術館主席学芸員の日野原健司氏を講師に迎え、「世界を魅了した浮世絵の世界」と題した講演が行われた。
 講師は、浮世絵には肉筆画と版画の2つの形式があり、肉筆画は絵師が直筆で描いた一点ものである一方、版画は制作責任者である版元が企画し、絵師や彫師、摺師による分業体制で安価かつ大量に制作されたものであるため、多くの庶民が気軽に入手できるものだったと説明した。
 また、浮世絵は江戸時代後半に海外へ大量に持ち出されたが、結果としてモネやゴッホをはじめとする西洋の画家たちに影響を与えただけでなく、関東大震災や東京大空襲による消失も免れ、今日の世界的な評価を確立するに至ったと解説した。