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2025年度

2025.09.24

評議員会を開催

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 9月8日(月)、評議員会を開催、第165回直木賞受賞作家の澤田瞳子氏を講師に迎え、「歴史ある関西で紡ぐ物語」と題した講演をいただいた。
 講師は、これまでの歴史小説は戦国時代・幕末における英雄を中央史観から描くものが多かったが、近年は地方や文化を題材とする作品が増えてきたと指摘した。
 その上で、歴史の多様性を有する関西は、どこを切り取っても古代から現代までが断層のようになっており、歴史の奥行きをそのままの場所で味わうことができる地域かつ、今後さらに求められるであろう「非中央」の物語を発信し得る力を持つ地域だと述べた。
 また、関西在住の作家たちによる文壇の活動も活発であり、昨年、66年ぶりに文士劇*『放課後』を上演したこと、再来年には第2回公演の実施をめざしていることを紹介した。

  *作家などによって演じられる素人芝居