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2025年度
2025.10.21
評議員会を開催

10月6日(月)、評議員会を開催、大阪公立大学大学院医学研究科の樋口真人教授を講師に迎え、「認知症研究と診療の最前線」と題した講演をいただいた。
講師は、認知症では脳内にアミロイドβやタウなどのタンパク質が沈着し、神経の障害をもたらすと説明した。その上で、画像による可視化や治療薬の開発、検査の迅速化・安価化など、病変を「見つけて」「治す」研究の現状を紹介した。
また、脳内で起こるタンパク質の沈着・細胞老化・炎症が一体となった「三つ巴」が認知症の病態の本質であると指摘し、これらを結びつける物質を見つけ出す取り組みを2024年より開始したことも紹介した。2027年に開設予定の大阪健康長寿医科学センターは、研究開発の成果をヒトで実証し社会に実装するものであり、西日本における認知症の研究拠点になると述べた。