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2025年度

2025.11.25

評議員会を開催

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 11月10日(月)、評議員会を開催、政策研究大学院大学の家田仁特別教授を講師に迎え、「インフラ政策転換の時代」と題した講演をいただいた。
 講師は、2012年の中央自動車道笹子トンネル天井版落下事故以降、インフラメンテナンスの重要性が認識されてきたが、最近では埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故などさまざまな災害・事故によりインフラへの信頼が揺らいでいると述べた。特に下水道管路は、地下空間にあるため状況把握が難しく、硫化水素の発生で硫酸が生成されやすい屈曲部などの弱点箇所が存在すること、設計資料の保存・継承不備や点検・調査結果の判断などに問題があると指摘した。
 今後は「整備」と「メンテナンス」を一体的に捉えた「マネジメント」が重要であり、市民に課題の全体像を見える化した上で、行政はメリハリをつけて対応すべきだと主張した。また、これらの改革を推進するには、政治的モメンタムの大きさが鍵になると述べた。